墓じまいの後は

◆ 永代供養墓

 

このホームページはお一人様にフォーカスした終活を主に扱っておりますので、今後お墓を守ってくださる方がいらっしゃる改葬については、ここでは述べません。

 

お一人様の墓じまいの後として、永代供養と散骨についてご紹介したいと思います。

 

永代供養と一般に言いますが、正確には永代供養墓と言った方がいいかもしれません。

個々のお墓ではなく、通常一般的に他の人と一緒の墓あるいは同じ納骨室に安置されることから、合祀(ごうし)墓、合同墓、共同墓、集合墓、合葬式納骨堂などとも呼ばれています。

 

永代と言いますがお祀りの仕方は色々とあるようです。納骨堂などである一定の期間お祀りした後(33回忌くらいが多いと思います)骨壺からだして合祀する場合、最初から皆様のお骨を一緒に祀る合祀などがあります。

 

料金やお祀りの方法もお願いする所によってまちまちですし、宗派にこだわりのある方は色々な場所に問い合わせをして検討してください。

 

料金は本当にかなり差があるように思います。

あまり高額であれば本末転倒になってしまうかも知れません。

 

神戸市、兵庫県であれば一緒に探せるかもしれません。

 

最後に他に類をみないお祀りの仕方をされている大阪の一心寺さんを少し紹介しておきます。

お骨佛のお寺として有名で、宗派を問わず納められたご遺骨は10年分をひとまとめにしてお骨佛(遺骨で造られる阿弥陀如来像)を造立されています。

 

一心寺さんには現在7体のお骨佛様がお祀りされています。明治20年に第1体目が造立されて以来、10年ごとに開眼しておりますので通算では13体になりますが、戦前に造られた6体は残念ながら戦災で焼失したそうです。

 

納骨冥加料も1~3万円と書いてありました。

 

私の友人は、これこそ理想の形だと賛同したようですが、私個人は遠慮したいと思います。

私の理想は樹木葬です。やはり土に還りたいという思いがあります。

また別の友人は散骨を望んでいるようで、次回の休みにオホーツク海に行く、というので、どうして?と聞いたら散骨の下見ツアーですって。

 

このように友人でも考え方は色々です。

 

新しいものに友人同士、趣味が合うもの同士などの共同墓もでてきています。

◆ 樹木葬

私のお気に入りは樹木葬です。

 

やはり土(自然)に帰りたいという思いでしょうか・・・

お墓をどうしようか、お骨をどうしようかと考えている時点で何か、執着しているような感じがして。

 

勿論手を合わせてくれる人がいる場合はそれでよいと思います。

 

私はチベットの鳥葬をする勇気はとてもありませんが、ただ鳥に魂を天まで運んでもらう、という意味以外に、食物連鎖の頂点にいる(というよりこの場合、外れているというのてしょか)人間が死んだときにお返しをするのだといことを聞いたことがあります。

真偽のほどは知識不足で分かりませんが、でもその考えだけは少々理解と賛同ができます。

だからせめて木の肥やしになり、きれいな桜が咲けば嬉しいかな、とか思っていますが、人によれば不気味かもしれませんね。

 

まだまだ樹木葬ができるところも少ないですが、調べればでてきます。

念のため書いておきますが、厚生労働省が「樹木葬とか自然葬とか言われている散骨も墓地埋葬法の対象で、墓地以外では違法である」との見解もだしています。

従いまして墓地埋葬法の許可を得た墓地での樹木葬とか自然葬とかのいわゆる散骨は可能です。

 

◆ 散骨

これはやはり海への散骨が多いのではないかと思います。

海の他、バルーンによる散骨などもあるようです。

ただ、少し海に関しては問題があるように思われます。現に散骨は行われていますが、実際には漁業権の問題や、お供えなどによる環境の悪化などが指摘されておりますが、大量でなければよい、と言われているようです。この点について、1991年に当時の厚生省は「『遺灰』を撒くのは法の対象外」という旨の見解であり、この見解に近くなるように遺骨を粉砕してパウダー化してこれをもって遺灰であるとして現状の散骨が行われていますのが実情のようです。

 

確かに自分の気持ちのなかでは自然に帰って良いかもしれませんが、他の人も共存ている大気の中をパウダー状のお骨が飛ぶのは、私はしたくありません。

これはあくまでも私の主観です。

 

すみません、この部分は私自身も大変関心が高い部分なので、つい感情が入ってしまいました。